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​そうぞうするかんけい

dessin(東京)/ 2020

2018年から絵の中の顔とテキストがズレた「絵日記のようなもの」を継続して描いていて、本展ではそこから地続きとなる大判の作品を新たに制作し展示した。画材は色鉛筆とボールペン

また、告知物・作品集のデザインは炭谷周也さん、会場構成・什器制作は山際悠輔さん、記録写真は表萌々花さんによるもの。

以下ステートメント。

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2018/05/04

ぼくは遠くを眺めることにも飽きたので近くのトロッコ列車を見ることにした。トロッコの正面にはギザギザの歯をした悪役のような顔が描かれていて、その上では子どもたちが楽しそうに遊んでいた。そんな子どもたちを気遣うようにゆっくりと線路を進む彼に悪役のような表情はどこか似合っていなかった。
家に帰ったぼくはまだ彼のことを覚えていたので、悪そうな顔をした立体の絵に「素直」と言葉を添えて描き残した。姿形何もかもが違うけれど、ぼくは彼のことをわかる気がしてしまっている。

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